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古書に描かれた箱根山の歴史

古書に描かれた箱根山の歴史

箱根神社には『筥根山縁起并序』という巻物があり、箱根山開創の歴史を伝えています。これは鎌倉時代の建久二年(1191)、ちょうど鎌倉幕府ができる1年前に作られた縁起です。“箱根山の由来”、“箱根神社の成り立ち”あるいは“九頭龍伝説”、それから“歴代の武将がどのように箱根神社を崇敬したか”など、奈良時代~鎌倉時代(1191)までの歴史が、この『筥根山縁起并序』に書かれています。
すなわち、言い伝えや伝説が書物として形を変えずに残っているわけです。

筥根山縁起並序

筥根山縁起并序(室町時代)町重要文化財

『筥根山縁起并序』は甲本、乙本があり、神社に保管されています。原本は伝わっていませんが、室町時代の写本が2巻存在し、1巻は箱根町の文化財として箱根神社の所蔵庫に納められ、もう1巻は宝物殿に展示されています。箱根の歴史を学ぶ上で、『筥根山縁起并序』は欠かせない史料なのです。